2022-01-01から1年間の記事一覧

第31回 五葉松と二葉松

私が管理している塩尻の土地に五葉松が一本あります。五葉松と言うと盆栽に使う小さな木を連想しますが、この樹は既に大木になっています。 この木は私が35年ほど前に出張で訪問した北海道の道立十勝農業試験場の門のそばに生えていた苗をチリ紙に包んで持っ…

第30回 千両と万両 そして十両

我が家の狭い庭にツワブキの黄色い花が咲いています。これが終わると来春のスイセンまで花はありません。それをつなぐのは千両と万両の赤い実です。これらは私が植えたものではなく鳥が運んできたものです。こんなものを抜かずに育てるものだからわが庭はジ…

第29回 遍路道の植物 愛媛県にて

11月 2日から9日まで愛媛県にお遍路の旅に出ておりました。残念ながら新型コロナ感染というお土産を背負ってきてしまい現在隔離期間中です。これがなければ最高の旅でした。そこで出会った植物をご紹介します。 ウラジロ 四国に多いシダ類です。山中の道では…

番外編 ついに新型コロナに感染しました

11月9日に愛媛県のお遍路の旅を終わって帰宅しました。天気に恵まれ素晴らしい旅でした。ところが、帰りの新幹線の中でセキが止まらない。マスクを抑えて必死で音が出ないようにしました。帰宅後 夜になって37.5度の微熱ですが、発熱あり。これはまずいと発…

第28回 房総の最高峰 清澄山を歩いた

歩き旅用トレーニングとして清澄山(きよすみやま)に登ってきました。房総の最高峰と言っても377mしかありません。東京タワーより高いが、スカイツリーよりも低い。 この山の山麓は東京大学の演習林になっています。何を「演習」しているか知りませんが、手…

第27回 中山道で見た植物

私の趣味は園芸と街道歩きです。2019年12月に東京・日本橋をスタートした中山道を途中中断があったりしてほぼ3年がかりで、やっと先週 京都・三条大橋にゴールしました。旅行記は別ブログに書くとして、ここは植物中心にします。 バイカモ(梅花藻) 醒ヶ井…

第26回 スイフヨウとランタナが咲きました

スイフヨウが咲きました。これも種から育てています。珍しくないし、害虫に弱いしで、この花にはそれほど興味なかったのですが、旅先で濃いピンク色の花がとても鮮やかだったので、私有地ではないと思われる道端の樹から種を少々 失敬してきました。 播種し…

第25回 秋に竹藪を開墾する

この土地は私が手を入れる前は竹藪でした。それを試行錯誤しつつ切り開いて木々を植えています。 竹は主にネマガリタケです。エグ味の無いおいしいタケノコが採れるので珍重されます。しかし、繁殖力がものすごくて放置すると土地全部乗っ取られます。そこで…

第24回 博物館の楽しみ

今回は植物にも園芸にも関係ありません。 引退してから時々上野の国立博物館や科学博物館あるいは佐倉の歴史民俗博物館に出かけることが多くなりました。平日に行けるのでゆっくり見れます。今日 チベット仏教展を見てきました。特別展だと追加料金を取られ…

第23回 夏は雑草との格闘

長野県塩尻市の山中、塩尻峠に近い所にわずかな土地があります。市街化調整区域なので家は建てられません。そこでこれまでこのブログで紹介したように種から育てた樹木をせっせと植えています。始めた頃は竹藪とゴミ捨て場でした。少しずつ開墾して、これで…

第22回 オオミズアオ現る

今朝 わが庭にオオミズアオが出ました。おそらく羽化直後です。 薄い青緑色の大きな羽。赤い脚。とても目立つ蛾です。ところが幼虫も蛹も私は見つけておりません。幼虫は桜などいろいろな植物を食べるようですが、終齢幼虫はとても鮮やかな緑色の巨大なイモ…

第21回 なんとか越冬した暖地植物

猛暑が続いておりますが、今回は季節外れに植物の耐寒性の話です。 この場所は関東エリアで柑橘類は北限です。ミカンは枯れることはありませんが、屋外ではおいしいものはできません。そんなところにもともと暖かい地方で生育する植物をダメモトで植えたら生…

第20回 カナヘビは絶滅するのでしょうか?

カナヘビが東京23区で絶滅しそうだとの記事を見ました。名前にヘビとついていますが、足が4本あるトカゲです。幸い我が家の庭にはカナヘビが数匹いて繁殖もしています。写真は今日(8月6日)に撮ったもの。ツツジの上に1時間くらいいました。木に登るのが好…

第19回 ミツバチが集まる植物と無視する植物。彼らの好みは微妙です。

今 7月上旬 我が家の金柑の花が満開です。晴れた日には蜜蜂がたくさん来て樹全体がブンブンと騒音を立てています。 我が家にはシオンやアガパンサスが咲いていますが、金柑のすぐそばなのにそちらにはほとんど蜂が寄り付きません。 ちなみにこの金柑の木には…

番外 猫論2 7歳になった中年ネコ

我が家の雌猫が我が家の軒下で生まれてから7歳になりました。と言っても避妊して飼い出してから6年たっているので推定で7歳です。猫の寿命を15年とすると7歳はちょうど半分。人間の40歳くらいに相当するはずです。行動がやや落ち着いてきたような気がします…

第18回 樹は大きくなります

旅先で種を拾って育てることを始めてから30年以上たちました。当然というか予想通りのはずですが、最初の頃 植えたものが今は大木になっています。 この樹はメタセコイアです。北の丸公園に落ちていた種から育てました。発芽時の写真が無くて残念です。この…

第17回 カミキリムシの来襲

エゴノキとカミキリムシ 近所に街路樹としてエゴノキを使っているところがあります。5月中旬頃 風鈴のような白い花をたくさんつけます。鈴のような実も可愛いし、見栄えは大変よろしい。写真は街路樹に使われているエゴノキの花です。ややピンク色で園芸種…