第23回 夏は雑草との格闘

 長野県塩尻市の山中、塩尻峠に近い所にわずかな土地があります。市街化調整区域なので家は建てられません。そこでこれまでこのブログで紹介したように種から育てた樹木をせっせと植えています。始めた頃は竹藪とゴミ捨て場でした。少しずつ開墾して、これでもきれいになったのです。月に一回くらい行って世話しています。夏は暑い中で雑草との格闘です。

 ここは例年は雨が少ない地域です。ところが今年は潤沢に雨が降って、雑草の生育には最適になってしまいました。1か月半ぶりに8/19に到着した時はご覧のあり様で、どこから手を付けたらいいかわからない状態でした。エノコログサとメヒシバとツユクサにヤブカラシとカナムグラが絡まって、しかも雑草の中に大切な苗木が隠れているので、慎重に刈らないといけないし、除草剤は部分的にしか使えません。

 仮払い機と手刈りで一日の奮闘の末、下のようになりました。きれいとは言えませんが、とりあえず木々は救出しました。しかし、雑草に埋もれた苗木を見つけるのは難しく、バラを一本 切り倒してしまいました。支柱を立てていても見えませんでした。残念。

 この季節には写真の被写体になるものが多くありません。欧州原産のノバラの実がきれいだったので一枚。

 この樹はカリンです。この土地と気候に合っているらしく生育旺盛で、今年初めて果実をつけました。

 雑草の下にはスイセンヒガンバナが埋まっています。ヒガンバナは冬に葉を出して栄養を蓄えるので寒冷地への適応には不安があります。スイセンはうまく行きそうです。毒草なので最大の難敵、鹿や猪に食べられることもないでしょう。

 雨が多かったので草だけではなく、木々も成長がすごくて、日陰になる場所が想定よりも大きくなりました。新しい木を植える場所が無くなってきました。

 この地域は春と秋がきれいです。春と秋を楽しむために夏に雑草と格闘していると言って良いでしょう。

 腰が痛いので2日ほど休養します。