2021-01-01から1年間の記事一覧

第16回 サネカズラの結実

久しぶりに本筋の園芸の話です。この写真は四国に1回目のお遍路に行った時、徳島県にて3年前に撮った「サネカズラ」です。西日本では珍しい植物ではないそうですが、私は初めて見ました。四国には紅葉する樹木が少ない中で、晩秋の午後の日差しに輝くように…

第15回 紅梅が枯死しました

わが庭のシンボルツリーの一つだった紅梅が枯れたので、お盆に40年以上咲き続けてくれた御礼を込めて供養しつつ切り倒しました。通常は梅の寿命は100年以上あるそうです。しかし、30年以上たつと老木になって果実の収量が少なくなるそうです。樹齢40年では枯…

第14回 また虫にやられた

またやらました。2~3日目を離したらツゲの木の葉っぱが無くなりました。ツゲノメイガと思われます。幼虫が見つからないので、終齢の大きな虫がいて、巣立ってしまったようです。殺虫剤は害虫以外の虫も殺してしまうので必要最小限を心がけて遠慮しながら…

第13回 梅切らぬ馬鹿は少雨決行~害虫が次々に発生

梅の徒長枝を切り落とす時期になりました。まだ季節は例年より早く進んでいます。桜の時期は2週間早かったが、徒長枝の時期は1週間くらい早い。だんだん追いついてきています。相変わらずアブラムシはとても少ない。チャドクガはご近所のあちこちで発生して…

番外 猫論/ネコは普段はニャーオとは鳴きません

今回は植物ではなくて動物の話です。 人になつく猫となつかない猫がいる。 犬は群れで生活する生物なので自分を人間の群れの一員と認識していると考えられます。猫は単独行動する生物です。それではなぜ猫は人間の家族になることができるのでしょうか? 我が…

第12回 警戒警報 チャドクガ発生

今季最初のチャドクガ発生です。この時期の椿やサザンカに近づくときはご注意ください。 たいていの害虫の場合は、ちょっとした発生であれば見逃します。しかし、この虫はいけません。触るとかぶれるし、目に入ると失明の危険がある。死骸や脱皮殻も毒を持っ…

第11回 初夏の虫たち

市街地の花壇を見ると花に蜂が来ていないので心配になります。久しぶりに田舎に行ったら蜜蜂がたくさんいてほっとしました。 春の花を片づけ、雑草を刈取るつもりだったのですが、蜜蜂のために延期しました。 蜂や蝶や小鳥が来るように花も実もある植物をせ…

番外:60年間の引きこもり

先週 近所に救急車が来ました。高齢者が多い地域ですので珍しくありません。しかし、運ばれた方の状況を聞くととても極端な事例でした。 その方は80歳。症状は体の痛みで、聞くところによると栄養失調による重症の骨粗しょう症だそうです。親が建てた家に兄…

第10回 次に来る自然

田舎の道を歩いていると空家・廃屋・閉店した商店が目立つようになりました。今のところ人口の減少よりも都市部への人口流出や経済の中心が旧道から国道バイパス沿いに移っていることの影響が大きいようですが、いずれ本質的に人口は減少する予想になってい…

 第9回 桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿のその後

ツツジが咲きました。この写真は2021年4月4日です。昨年よりも2週間早く開花しました。 次の写真は昨年2020年4月19日です。上の写真と同じ木です。 花の数が異なることにお気づきと思います。違いは剪定の時期によるものです。上の写真の例では前年の5月28日…

第8回 春になりました。2021年春分の日の出来事。

細かく見ると季節の動きが微妙に違います。桜の開花が早くなっただけではありません。ハナカイドウが咲きました。以前は桜より遅く咲きましたが、昨年と今年はほぼ同時に開花しています。 積算温度と植物の反応で説明がつくのでしょうが、手もとにデータが無いし素…

第7回 畝を立てる方角は東西か南北か。野菜の話

「火をおこすこと」とか「車輪とベアリング」を思いついた人は人類の文明の進歩に大きく貢献したと思います。それらに加えて、とても地味ですが「畝を立てること」を思いついた人もすごいと思います。 おそらく最初の農耕は平らなところへ種を蒔き土をかぶせ…

第6回 桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿

「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」の根拠は何でしょう? 私は樹形のことを言っていると思っています。桜は放置しても美しい樹形に育ちます。むしろ切らない方が樹形が整うと言ってもよい。しかし、梅は放置すると徒長枝(夏枝)が伸びてほうきを逆さに立てような…

第4回 虫たちと付き合う

バラの花の中に虫たちの世界ができています。 クマンバチが来襲して虫たちを蹴散らしてしまいました。 コガネムシ(たぶんヒラタアオコガネムシ)がヒマワリのめしべをむさぼり食っています。こうなると害虫です。 これを面白いと見るか気持ち悪いと思うかで…

第5回 虫たちと付き合う その2 害虫を管理する。

害虫防除は英語でPest Controlです。あるいはPest Managementと言ったりします。病害虫雑草を含めるとPlant Protectionと言います。日本語の「防除」は「殺す、除去する」というニュアンスが強いように思えますが、英語のControlやManagementは「管理する、…

第3回 勝手に生えてくる植物

庭の管理をする作業の中で一番大変なのは草取りです。特に真夏にやぶ蚊と闘いながらの作業は本当に大変です。しかし、これを手作業にしなければならない理由があるのです。 庭の一角がこの写真のようになってました。さて、どれを残してどれを抜きますか? …

第2回 晴れた空に種をまこう

第1回でご紹介した「さくらんぼの種を発芽させる方法」と同様な方法でいろいろな植物のたねを発芽させることができます。要するに鉢に土を入れて種をまき、屋外で乾燥しないように越冬させると春になって発芽するという方法です。 これはサネカズラです。西…

第1回 さくらんぼの種を発芽させる方法

さくらんぼを食べた後、残った種を見て植えてみようかなと思ったことのある方はおられますか?これはそんな生き物に興味をお持ちの方に読んで頂きたいブログです。 この方法で本当にさくらんぼの苗ができます。最初にお断りいたしますが、これは私の発明では…