第20回 カナヘビは絶滅するのでしょうか?

 カナヘビが東京23区で絶滅しそうだとの記事を見ました。名前にヘビとついていますが、足が4本あるトカゲです。幸い我が家の庭にはカナヘビが数匹いて繁殖もしています。写真は今日(8月6日)に撮ったもの。ツツジの上に1時間くらいいました。木に登るのが好きで5mくらいのところまでは登ります。こうやってみると、たまたま写真に足が写っていないこともあって、細長くてヘビみたいです。

 他にもいないか探してみたら子供が軒下にいました。これはヤモリではなくカナヘビの子供です。

 こんなところに住んでいるので、カナヘビが絶滅しそうだと言われても実感がわきません。我が家がカナヘビの生存に適している理由は3つ。

 ①餌が豊富なこと。虫はたくさんいます。少なくともアリとダンゴムシは無数にいます。(注:飼育したカナヘビはアリは食べないそうです。)

 ②ツツジなど背の低い樹木が多いこと。木のてっぺんでよく見かけます。

 ③隠れるところがたくさんあること。樹木の下はリュウノヒゲ、ハラン、ツワブキなどが繁茂してジャングル状態です。

 おそらくカナヘビの最大の天敵は鳥ではないかと思われます。モズの早贄(ハヤニエ)の犠牲になっているのはカナヘビが多いように思いますし、カラスやムクドリも危険です。従って、隠れやすい下草はあったほうがいいでしょうし、樹木もツツジのように枝が混んでいて鳥がくちばしを突っ込みにくい方がいいでしょう。

 逆になぜ東京ではカナヘビが生きにくいのでしょう。きれいに整備された公園や住宅地では餌も隠れ場も無さそうです。にもかかわらず、カラスやムクドリはたくさんいます。

 東京でも空き家や廃屋、年期の入った庭がある古い家などでカナヘビはひっそり生き延びるかもしません。

 我が家にはネズミもバッタも小鳥さえ食ってしまう狂暴な肉食獣=猫がいます。こいつが最大の問題です。先日 原因はわかりませんが尻尾の切れたカナヘビを見ました。それでも猫が来てからの7年間絶滅していないので、これからも生き延びるはずです。