第8回 春になりました。2021年春分の日の出来事。

 細かく見ると季節の動きが微妙に違います。桜の開花が早くなっただけではありません。ハナカイドウが咲きました。以前は桜より遅く咲きましたが、昨年と今年はほぼ同時に開花しています。

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 積算温度と植物の反応で説明がつくのでしょうが、手もとにデータが無いし素人には解析は難しい。

 ソメイヨシノは以前は4月1日頃に満開になっていました。今年は7~10日早く開花しましたので4月1日にはあらかた散っているでしょう。これは積算温度で説明できそうです。ところが地域的に開花時期がややずれています。東京都区はその周辺部よりも1週間程度開花が早いのが通例でした。ヒートアイランド現象により都心部の気温が高めであることが原因と思われます。ところが今年は東京及びその周辺部はほぼ同時に開花しているようです。その理由がわかりません。

 我が家では水仙が昨年12月に咲き始めました。例年は1月下旬頃と記憶していますので1か月程度早いようです。季節の移り変わりは記憶ではなく細かく記録していこうと思います。

 水仙で思い出しましたが、我が家では水仙があちこちに増殖しています。しかし、水仙は種をほとんど作りません。どうやって増えているのでしょう?ヒガンバナも同様で、種を作らない球根植物が生育地域を拡大するメカニズムが不思議です。

 これらは私が植えたものではなく、約30年前に母が植えたものです。それがあちこちに飛び火するように増殖しています。写真には2種類の水仙が写っていますが、花弁が白い水仙は元は口紅水仙と言って中央のラッパ状の部分に赤い縁取りがありました。増殖するうちに先祖返りするらしく口紅がなくなってしまいました。黄色い水仙はラッパ水仙。奥の白い花はスノードロップです。

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 先祖返りと言えば、このヒアシンスも先祖返りでしょう。最初はやはり母が植えたと思います。それが増殖を繰り返し原種に近い形に変異しているようです。種をたくさん作るので、これが増えていくのは不思議でも何でもありません。

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 母が約30年前に植えた春蘭が咲いています。薄緑色のとても地味な花です。しかも、こちらを向いてくれないので写真が映えません。一部 鉢植えを試みました。生きてはいますが不調です。あまりいじってはいけない植物のようです。

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 旅先で拾ってきた種が少しずつ芽を出しています。左は花桃、右はトチノキです。見境なく発芽させてしまいました。大きくなる樹なので将来の移植場所は考慮必要です。

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 バラの種が発芽しました。第4回「虫たちとつきあう」でご紹介したピンク色の花をつけるバラです。親株が老化してきたので更新するつもりでいます。

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  野菜畑は秋冬作がそろそろおしまいです。カラシナが蕾をつけたのでこれをナバナとして食べてから抜いて、畑に有機物を入れて耕起します。今年は面倒な物は作らないつもりなのでジャガイモを植える予定です。

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  晴耕雨読という言葉がありますが、老眼が進んで読書が面倒になりました。晴耕雨ブログになりそうです。