第11回 初夏の虫たち

 市街地の花壇を見ると花に蜂が来ていないので心配になります。久しぶりに田舎に行ったら蜜蜂がたくさんいてほっとしました。

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 春の花を片づけ、雑草を刈取るつもりだったのですが、蜜蜂のために延期しました。

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 蜂や蝶や小鳥が来るように花も実もある植物をせっせと植えてきました。ようやくその成果がでてきたとつかの間の幸せでした。(実際は鹿や毛虫が来てだいぶ食われました。)

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  今年はアブラムシが少ない。
 例年ですと5月連休前から発生が始まり、連休前と連休後の2回殺虫剤を散布しないと梅の葉がシワシワになります。今年は一応発生を見つけたので連休前に一度殺虫剤を散布しました。2回目はまだやっていませんが、梅の葉はまだピカピカです。枝の伸びも早いので来週(5/15以降)徒長枝の切り落としを予定しています。

 その代わり食害性害虫(葉を食う虫)が多くなるような気配があります。

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 写真はハナカイドウに発生した虫です。4/19に撮影しました。種類はわかりませんがハバチの仲間です。集団で固まっているのでゴキブリ殺虫剤スプレーで一網打尽にしました。家庭用殺虫剤スプレーを使う問題点は2つあります。一つは、これらは農薬としての登録がないので厳密に言うと農薬取締法違反になります。二つ目はキシレンや石油系の有機溶媒を使っているので、これらが植物を痛めます。葉が濡れるほど散布してはいけません。

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 ツツジについたマイマイガの幼虫です。発生は少なかったので放置して、トカゲやアシナガバチの食料になってもらいました。

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 ボケについたシャクトリムシです。もう終令幼虫で今後それほど被害は出ないだろうと判断して、これも放置です。 

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 病気のように見えますが、バラゾウムシによる食害です。汁液を吸って若葉を枯らします。体長2mmくらいの小さな虫なので老眼でみつけるのはつらい。 

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 ハムシが交尾中です。害虫かどうかわからないので放置です。

 発生が少ない場合は放置します。しかし、油断すると壊滅的被害が出かねないので、毎日の見回りがかかせません。特にツバキ、サザンカにつくチャドクガは触るとかぶれたり腫れたりするので見逃してはいけません。少しでも発生したら殺虫剤で徹底防除です。

 これから樹木の整枝のシーズンです。サツキが咲き終わったら刈り込みます。ツツジは咲き終わったので刈込を済ませました。梅の徒長枝の切り落としを始めます。ツゲもそろそろ刈り込まないといけません。暑くなる前、ヤブカが出る前にやっておきたい。それではまた。