久しぶりに本筋の園芸の話です。この写真は四国に1回目のお遍路に行った時、徳島県にて3年前に撮った「サネカズラ」です。西日本では珍しい植物ではないそうですが、私は初めて見ました。四国には紅葉する樹木が少ない中で、晩秋の午後の日差しに輝くように鮮やかな赤は宝石のようでした。そこでこの種子を採って育ててみました。
1年目でこの大きさになります。茎葉もきれいなので、この大きさでおとなしくしていてくれればご家庭向きかもしれませんが、その後 どんどん伸びて2階へ届くほどになります。植える場所に注意が必要です。
3年目で花が咲きました。きれいな花ですが植物体が大きいので目立ちません。サネカズラは雌雄別株だそうです。花のつき方を見ると、3株植えた内で雌が2株、雄が1株だったようです。外見では見分けがつかないので幸運としか言いようがありません。
夏になると実をつけます。四国にあったものと比べると小型ですが、まだ株が若いから仕方ない。
それまでは順調でしたが、12月になって赤くなり始めた実が突然無くなり、芯だけが残りました。地面に落ちてもいないので、鳥が食べたと推測しています。
しかし、四国ではサネカズラの実を鳥が食べている形跡がありません。冬になってもきれいに残っています。鳥の種類が四国と関東でそれほど違うとは思えません。特に果実を好むヒヨドリは四国にもたくさんいました。ギャーギャーと騒々しいので声だけでわかります。四国の鳥はサネカズラを食べず、関東の鳥は食べるなどということがあるのでしょうか?
残念ですが、こういう妙なことが起こるから自然は面白い。
サネカズラの耐寒性は不明です。昨年までは比較的暖冬でしたが、今年の冬は寒いかもしれない。越冬できるかどうか少し心配です。