自治会長になってしまった 第5回 傾いた電信柱事件

 近くの電信柱がこの写真のように傾いたら誰でも心配になります。そして、自治会に何とかしてくれと言ってきました。地域によっては気がついた人が電力会社に直接連絡するところもあると思いますが、私の地域ではまず自治会に言ってきます。これは自治会が身近にあって何でも言える存在であるという意味で悪いことではないと思います。反面 メンドクサイことはみんな押し付けてしまえということでもあります。

 最初 この場所を担当する班長(ブロックごとに班長がいます)が電力会社に連絡すると、彼らはすぐ来ました。そして、電信柱は根元が2.5mも深く埋まっているので大丈夫ですと言って帰りました。しかし、この対応は大変不評で大丈夫と言うなら書面で言質を取れと親切に助言してくれる人まで出ました。

 そこで私が電力会社本部にメールを打ちこみました。電力会社は翌日来ました。自治会会長はそれなりに偉いと思われているようです。しかし、説明はやや詳しくなりましたが対応は同じでした。この電信柱が倒れることは考えられないそうです。その理由は

 ①電信柱の根元は2.5mの深さに埋められている。 ②電信柱は電線・支線で四方から支えられている。(つまり電信柱同士が支え合っている) ③電信柱にヒビが入っていない。 ④5年に一度の検査で合格している。前回の検査は2021年でした。

 傾いている電信柱は普通にたくさんあるそうで、社内基準では傾きは重視していない、と言うよりも傾きに関する基準はないそうです。

 私は専門家の意見は尊重すべきと思っているのでこれ以上追及する気はありません。この電信柱は電線だけではなく電話線や光ケーブルも経由しており重要なポイントのようです。これらをいったん外して電信柱を立て直す、その間 電気も電話も光回線も止めないなどという工事は神技でしょう。工事による停電などのリスクはとても大きいような気がします。

 しかし、まずいことに比較的人通りの多い道路からよく見えるし、他の電信柱との比較で傾いていることが良くわかるし、今後も問い合わせが頻発することが予想されます。これで一件落着と言いたいのですが、どうなることやら。