自治会の会長になってしまった 第2回 波乱の総会 一人で空回りした役員会

 新型コロナがあったので近年は書面のみで採決されており、実際に会員が集まった総会は3年ぶりでした。総会とはどんなところなのか、これを仕切った旧役員は良く知らなかったようです。ところが前列に並んだのは昔を知っていて今でも関心を持って自治会を見守っている役員OBの方々で、旧役員は可哀そうに蜂の巣のように撃たれてしまいました。総会は紛糾して予定の2時間を1時間オーバーし、始まったのは午前10時、終わったのは午後1時。議長は長くて論旨不明の発言を連発する旧会長にたまりかねて議論を中断し、議論が集中した課題を新役員、つまり私たちに丸投げして強引に終わらせました。私の自分勝手な評価ですが、私が時々発言して議論の流れを調整したので、こいつらは信用できると旧役員からも出席者からも思って頂けたたのだと思います。特に異論はなく山積みの宿題を私たちがもらって、総会は終わりました。

 (以上の説明では何が何だかわからないでしょうが、具体的詳細を書くわけにいかないのでご勘弁ください。)

 この総会には数々の教訓がありました。まず第1は物事は計画的でなければならないということです。高額の備品を予備費から買ってしまったり、総会の承認無しに自治会の組織を変えて専門委員会を作ってしまったりしてはいけません。自治会規約には反しておらず役員会の議決で進められるはずと旧役員は抗弁しましたが、自治会規約はそれほど詳細なものでは無いので一般常識で補完しつつ解釈する必要があると私は思いました。活動計画と予算を作る時には、できるだけの想定を盛り込む必要があります。

 次の週に第1回の役員会がありました。私は会議のほとんどの時間しゃべり続けました。私は1年間のスケジュールを提示し、旧役員から渡された宿題を簡単なもの、少し難しいもの、難度高いものに分けて、次回役員会でもう少し掘り下げることにしました。新役員は役員になってからまだ1週間しかたっていないので特に話題は無いはずでした。この会では何も決めず、次回への宿題にしました。次回は各担当からの意見があるはずです。

 「自治会の会長になってしまった 第1回」の最後で難題としてご説明した集会所の不動産登記問題などは翌日 副会長と共に市役所を訪問して相談することにしました。

(つづく)