第42回 5月の虫たち

 塩尻の土地の草刈り。一休みしていると虫たちが近づいてきます。これらの写真は5m四方くらいの場所で30分程度に起こったことの記録です。市街地ではこれほど多様な虫は来ないでしょう。

 マルハナバチだと思います。おそらく日本在来のクロマルハナバチでしょう。私は初めて見ました。この写真のバラは某工場の垣根に使われていたもので、実を2-3個失敬して、ポケットに入れて持ち帰ってきたものです。トゲが多くて防護壁としては最適です。一重咲きの原始的な品種で花粉や蜜が多いらしく、虫たちがよく集まってきます。

 野ばらにもマルハナバチが来て忙しく花粉を集めていました。この虫の食料は花粉です。花から花へ花粉を運ぶ重要な役割を担う花粉媒介昆虫です。

 これはハナアブの一種でしょう。

 よくわからない虫も来ます。

 大きなカメムシ。害虫かもしれませんが、数が少ないので放免です。

 まだ蕾なのにハナグモが場所取りをしていました。

 ウツギにも虫がたくさん来ていました。種類不明の蝶です。なお、夏になるとここにはクジャクチョウやカラスアゲハが来ることがあります。昆虫採集は趣味ではありませんので写真を撮るだけです。

 ハナムグリです。この虫も花粉が食料です。

 

 蜜蜂かなと思いましたが、足に花粉団子が無いのでハナアブの1種だと思います。

 これはハエの1種だと思います。

 スズメバチや蜜蜂も来ましたが、動きが早すぎて撮影失敗でした。

 こういう状態なので殺虫剤は全面散布できません。コウモリガの幼虫が木の幹を食べるので地際部の根元にだけかけるとか、サクラケムシやマイマイガは若齢幼虫が集団でいる所をねらうとか、殺虫剤はスポット噴射限定で使っています。

 そろそろ梅にアブラムシが出る頃です。モモコフキアブラムシと言う大型のアブラムシです。冬季にマシン油乳剤を休眠期散布するとかなり少なくなります。それでも発生したアブラムシはテントウムシにお任せして食べてもらっています。