自治会長になってしまった 第4回 上部組織・自治会連合会から仕事が降ってくる

 自治会に入るか入らないかは個人の自由です。同様に自治会連合会と言う広い地域をカバーする組織があって、その会に入るか入らないかは自治会が決めることができます。さらにその上に市が指導する連合協議会がありますが、我々にはほとんど関係ありません。

 連合会の今期第1回の会合に出てきました。出席の自治会は34。みんな会長さんです。自治会のほとんどは役員の任期は1年です。つまり、今回集まった会長さんはほとんど新人です。それに対して連合会の役員(10名以上いる)は長くやっている人がほとんどです。キャリアが違うのでどうしても連合会が指導的立場になります。

 連合会の最大の悩みは役員のなり手がいないことのようです。辞めたくても後任がいないので辞められない人も多いようです。

 さらに連合会から脱退する自治会もあって、連合会に加入しているのは44自治会のうち34だけです。連合会からは運動会や夏祭りや敬老会などいろいろな行事の提案があります。世帯数の少ない自治会にとっては、それら行事の遂行が重荷になると思います。我が自治会も運動会や敬老会の実行委員など誰もやりたがらないので頭が痛い。

 自治会は「絶滅危惧種」と言われていますが、自治会連合会は間違いなく「レッドリスト」に載るでしょう。既に自治会はあるけど連合会のような上部組織の無い地域が存在します。

 我が自治会は連合会から脱退するというような過激なことはしていませんが、運動会には不参加にしてしまいました。綱引きやリレーに選手を出すことをノルマにされても対応できません。なにしろ我が自治会には250世帯以上入っているのに小学生は10数人しかいません。

 となると敬老会の対応の方が大変です。会場は小学校の体育館になりますが、最近の温暖化で敬老の日でもまだまだ暑い。冷房の無い体育館では高齢の方の長時間はまずいでしょう。それでも連合会が仕切ると来賓の祝辞が延々と続く式典になってしまいます。役員さんも長くやりすぎて世間とのギャップに気がつかなくなっている。ますますレッドゾーンです。

 昨年 自治会2つが連合会から脱退しました。その時に理由を聞いたら「加入しているメリットが無い」と言われたそうで、連合会会長は「今までお世話になっていながらその言い草はなんだ」と怒っていました。連合会のお世話とは運動会や敬老会は本来自治会が独自にやるべきことで、それができないから連合会が代わりにやってあげているそうです。こんな感覚の人たちとこれから付き合わなければなりません。