自治会長になってしまった 第10回 同好会グループはなぜ続かないのか

  自治会の役員と班長は輪番制で回ってくるので逃げるわけにいかず、従って存続します。しかし、歌の会やら踊りの会やらお花の会やら囲碁将棋の会はなぜか次の世代が参加せず構成員が高齢化すると消えていきます。

 現在は井戸端会議の機会がほとんど無くて「隣は何をする人ぞ」状態です。これでは老人の孤独死が起こりかねないと民生委員さんは心配しています。いろいろな同好会が地域内にあれば、少なくとも顔見知りになってくれると思うのですが、なかなか同好会は継続して育ってくれません。

 高齢の方々は若手が入ってくれないと嘆きます。しかし、自分たちが入会のハードルを上げてしまっているケースが多いと思います。あまり仲が良すぎるグループには入りづらいものですし、要求されるレベルや真面目さが高いとこれまた入りづらい。第2グループができると競争になったりして空気が悪くなりそう。一度消えたら冷却期間を置いてまた次のグループができるという風にするしかなさそうです。森の植物相の遷移を連想しました。

 

 余談ですが、下の写真は「高齢女性向けの生け花教室」と「高齢者が集まる囲碁将棋の会」をBing AIに描かせたものです。現実のものではありません。すごく変です。このAIはアメリカ製なので生け花も囲碁も知らないらしい。

高齢女性向けの生け花教室の絵 A group of elderly people playing Go and Shogi