爺の細道 第1回 中山道 横川から安中まで歩き、途中で妙義神社に立ち寄った

 やっと涼しくなったので歩き旅を始めます。中山道は東京・日本橋から京都・三条大橋まで完歩したことになっておりますが、実はところどころ歩いていないところがありました。今回 その一つ 群馬県 横川から安中まで歩きました。途中 少し脇道にそれて妙義神社に寄ってきました。

 横川駅に着いたのは朝8時半。この写真が信越線の終点です。かってはこの先まで線路があり、碓氷峠の急坂を登るために国鉄アプト式とか機関車の増結とか大変な苦労をしていました。この区間は北陸・長野新幹線の開通であっさり廃止され、バスによる代替輸送になっています。

 横川駅の前が中山道です。角に釜めしの荻野屋の本店があり、今は食堂になっています。朝なので残念ながら営業時間前でした。この道をこの写真とは反対方向の東へ向かって歩き出しました。

 この区間中山道は国道18号と合流したり分岐したり、信越線を右へ左へ渡りながら進みます。高速道路をくぐる手前で中山道を離れ妙義神社へ向かいます。

 途中で短い山道に入ります。熊がちょっと心配でした。この坂道はGoogle Mapでは出てきません。Google Mapは自動車優先です。

 妙義神社入口の黒門です。この門は神社ではなく石塔寺という寺の門でした。この寺は明治政府の神仏習合政策により神社に吸収された形で廃止されています。

 妙義神社の本社へ至る石段。風化して凸凹になっていて歩きにくい。手すりが無く、踊り場も無いので、転んだら下まで落下しそうでかなり怖い。回り道があるので下りはそちらの方が良いと思います。

 妙義神社の本社。彩色がきれいです。祭神は日本武尊を始めたくさんいます。菅原道真も入っていました。元々は山岳信仰だったはずですが、修験道は入っていないようです。背景に妙義山を期待していましたが、森の木々が大きくなって見えません。なお、この神社の裏の背の部分に天狗を祭ったところがあります。「願をかける場合は天狗の方にお願いします」との注釈あり。多分、天狗がこの神社の古来の神ではないかと思います。

 妙義神社入口から眺めた妙義山です。正確には妙義山は複数の山の総称で妙義山という山はありません。中腹にある「大」の字が妙義神社奥の院で、この近くに見晴らし台があります。そこまで行くのには急こう配を這って登らねばならず、高齢者の高所恐怖症は止めた方がいい。

 妙義神社から松井田駅方向に下り坂を降りて行きます。途中 安中市に入ったあたりで振り返って見た妙義山。中腹の建物が「道の駅 妙義」で妙義神社はこの近くにあります。

 中山道は国道18号と並行してほぼ市街地をまっすぐ伸びていて特に珍しいものはありません。ちょっとだけ風情のあったのが「安中の杉並木」でした。本数はそれほどありません。保存しようという心意気は印象に残りました。

 ゴールの安中駅にたどり着いたのは午後2時半。約6時間かかりました。37000歩、約32km。時速5kmで歩いたことになります。このブログの冒頭にGoogle Mapのコピーを貼り付けましたが、それには4時間45分で歩けると書いてあります。これまでの経験でもGoogle Mapのルート検索は短め早めに表示されるので要注意です。それにこのMapでは高低差がよくわかりません。これも要注意です。

 今回の歩き旅はトレーニングを兼ねていました。ここで足を多少痛めておくと今後の旅が楽になります。

 下の写真は安中駅から見た東邦亜鉛の安中精練所。夜景がすごいそうです。

 私の趣味は植物を育てることと歩き旅です。これまでそれぞれについてブログを立てていました。今後はこのメインブログに一本化しますのでよろしくお願いします。なお、歩き旅の記録をまとめた 旅を歩く (hatenadiary.jp) は事情が許す限り残します。街道歩きやお遍路など歩き旅に興味のある方には実体験ですので参考になると思います。