第49回 庭で実ったアケビを初めて食べてみた

 たぶん鳥が落としたのでしょう、アケビが生えて大きくなって実をつけました。

 

 せっかくなので食べてみました。果肉は「ねっとりと甘い」そうです。確かにその通りでした。しかし、種が多すぎる。野外でぺっぺっと種を吐き出しながら食べるならともかく食卓では行儀が悪すぎます。もったいないけど果肉はGive-up。

 

 果皮は「ほろ苦く独特の歯ごたえがあり」懐かしい味だそうです。私はニガウリが好きなので苦い食べ物も受け付けるはずとお料理を始めました。まず様子を見るために生でかじったところ、苦みの強さはニガウリの比ではなくストレートに来るし、しばらく口の中に残ります。そこで皮を刻んで水に入れ火にかけて沸騰させて少し苦みを抜きました。ゆで汁は紅茶のような色になりました。そしてまずサラダオイル少々垂らしたフライパンで焼きました。

 味付けは味噌、酒、みりんを各大さじ1,砂糖を小さじ2。あらかじめ混ぜておき焼いたアケビの皮にからめました。ビールのつまみにしようと思っていますが、実はまだまだ苦すぎるので我が家族は手をつけません。我々はアケビを食べたことが無いので「なつかしく」もないし、ちょっと困っています。

 昔は甘いものが貴重だったので、アケビの果肉も珍重されたのだと思います。食品が豊富な現代では無理して食べることもないかなあというのが結論でした。

 同様にナツメの実も甘くておいしいのですが、これも種が大きくて野外で種を吐き出しながら食べるやつです。誰も食べてくれないので庭にボロボロ落ちています。

 下の写真はアケビではなくミョウガです。大量に取れるので甘酢漬けにして保存しています。作り方はミョウガを軽くゆでて、甘酢(酢:砂糖=3:2)に漬けるだけです。色をつけていないのにきれいなピンク色になります。これなら家族も食べてくれます。ご参考まで。