番外:信州の高原にてAI活用型オンデマンドバスに乗る

 今回は列車とバスを使いました。これまでは1日5本しかない地域振興バスを使っていました。これが廃止されてしまい、「のるーと塩尻」というAI活用型オンデマンドバスに代わっていました。  「のるーと」と言うアプリをスマホに入れてそれでバスを予約できるシステムです。停留所から停留所へ行くだけで、どこからでも乗れてどこへでも行くわけではありません。料金は200円。スマホが苦手な人には電話予約も可能です。停留所を回るルート設定を出来るだけ合理的にするところでAIが働くみたいです。予約も他の乗客の都合で少し変えられてしまいます。朝塩尻駅から現地近くへ向かおうとしたら予約時間を10分ほど遅らされました。バスを待っていたら丁度入れ違いに乗客が下りてきました。このための時間調整だったわけです。  問題は予約が現在地からの出発しか設定できないことです。遠距離から遠隔操作しようとするとアプリは近くの停留所を探そうとして「対応できません」となってしまう。しかし、タクシーなら3000円程度はかかる距離を200円で行けるので多少の不便は我慢できます。  この写真はソーラーと風力発電を備えた電線が不要な街灯です。遠隔地、過疎地の街灯はこれに代わって行くのでしょう。ただし、これが立っていたのは塩尻駅前でした。まだ、展示用といったところです。    日本の人口は急速に減少し、100年後には約半分になる計算になります。それ以上に地方から都市部への人口流入が激しくなるでしょう。その状況を見据えて交通システムが模索されているわけですが、本当に人がいなくなったらこれらの維持できなくなるかもしれません。