昨年の今頃こんな記事を書きました。真夏に異常発生したマツケムシの話です。今年は一匹もいません。去年の大発生は何だったのでしょうか?
とりあえず一安心。「こんな木は切り倒してしまえ」と言う声も静かになりました。
木の下には大量の糞です。
それほど強い毒ではありませんが、毒針を持っているので子供には危険です。市役所の公園緑地課に相談したところ、住宅地なので殺虫剤はまけない。通常は枝を切って処分するのだが、今の時期にヒマラヤスギを切ると枯れてしまうので、秋になったら繭を枝ごと切って処分する。あと1~2週間で繭になるのでガマンして欲しいとのこと。
仕方ないので警告文を木に貼り付けました。これでこの騒動が収まればよいのですが。
最初この話が飛び込んできたとき間違いだと思いました。関東のマツカレハは年1回発生でこの時期には成虫になっているはずでした。ところが西日本に以前からいた年2回発生の系統が北上してきて真夏でもケムシがいるようになったようです。虫好きの間で話題になったクマゼミの北上と似たような話です。
ところで、この公園にはクスノキとヒマラヤスギがあります。これら大木は切ってしまえとの意見が止まりません。落葉の掃除が大変だからと言うのが理由です。最近話題のビッグモーターの従業員が街路樹を枯らしたのと同じ理由です。都会で育った人は落葉を紙くずと同様なゴミだと思うらしい。私のように田舎育ちは紙くずやビニール袋は落ちていてはいけないゴミだと思いますが落葉はそれほど気にしません。この感覚の相違を埋めるのは難しいかもしれません。
公園に木陰はあったほうがいいと私は思います。しかし、ケムシが落ちてくるのは困ります。