第34回 越冬した暖地型植物のその後

 今年の冬は10年に一度の寒波でした。ただし、関東でも北関東を除けば積雪がほとんどなかったので、植物へのダメージはそれほど大きくなかったと考えられます。昨年 ご報告した暖地型植物の越冬状況の2年目です。

ニオイバンマツリ 

 葉は全て落葉しました。やはり昨年の冬よりも温度が低かったことが影響したのだと思います。しかし、枝は生きていて芽を出そうとしています。小さすぎて写真撮影はできませんでした。

サネカズラ

 本来は常緑樹ですが、関東では耐えられずほとんど落葉します。何とか生き延びて芽を出しました。 

 アボカド

 やはり枯れてしまいました。寒波がきつかったのと、2回目の冬なので種の養分を使い果たしたのだと思います。日本でも西南暖地とか石垣イチゴのように南向き斜面で寒風が当たらないようにすれば育つのではないかと思います。ただし、10m以上の大木になる植物なので植える場所には要注意です。

アロエ

 30年以上前に500円で買った小さな苗が巨大化しています。このようにダメージを受けますが、暖かくなると伸び出してヤブのようになってしまうので、毎年切り詰めています。関東で外に放置しておいても生き延びます。

 これから温暖化が進むと、これらの植物が雑草化するかもしれません。